国分寺の地域通貨「ぶんじ」 ~ありがとうの気持ちを、通貨にのせて~



ぶんじなうレポート


今日は、地域通貨「ぶんじ」(以下「ぶんじ」)の事務局をやってくれている今田くんから、
「ぶんじ」の今について、話を聞いてみることにしました。
ついでに、今田くん自身が「ぶんじ」のことや地域についてどんなことを感じているのか、
聞けたらいいなと思っています。

今日はね、あのぶんぶんうぉーくのシンポジウム以降、「ぶんじ」がどうなっているのかを
聞きたいなと思ってお呼びしました。卒論提出前にごめんね。
今田くんは、新年1回目のミーティングの時に「ぶんじ」の今がわかるクイズを作ってきてくれたんだよね。
あれ、おもしろかったです。ほほーって思いました。もう1回やってほしい笑。
ちゃんと持ってきましたよ~!



「ぶんじ」の今がわかるクイズ

じゃじゃん。
それでは、1問目。
「2012年9月15日、というのは何の日…でしょうか!」
えっと、これは、ぶんぶんうぉーくの1日目だよね。
そうです。
つまり、初めて地域通貨「ぶんじ」が人の手に渡った日。
感動的だね。
多分ですけど、使われたのも…
あー、そうか。使われたのもこの日が初めてかも!たしかに。
では次ですけども。2問目。
じゃじゃん。
今、2013年になって、残念ながら1名退会された方がいるんですけども。
だから今現在は「191」なんですけど。
「192」というのは何の数字でしょうか…って今、ほとんど言っちゃったんですけど笑。
そうだね、言っちゃったね。
これは、今現在「ぶんじ」のメーリングリストに登録されている方の数、です。
「ぶんじ」を持っている方と運営メンバーを合わせると、192名。
これは、今現在「ぶんじ」のメーリングリストに登録されている方の数、です。
「ぶんじ」を持っている方と運営メンバーを合わせると、192名。
すごいね。
すごいですよね。
では次、3問目。じゃじゃん。
「18」
あれ、これなんだっけ。
数の規模から考えると…そうか、運営メンバーの数かな?こんなにいるんだ。
全員集まると、18名になるんです。
なかなかミーティングに参加できない方もいますが、議事録をしっかり読んでいてメールをくれたりしてます。
これもまた徐々に増えていくかもしれないですよね。ちょっと話飛んじゃうんですけど、今度イベントで「拡大会議」をやろうっていう案も出ているから、そういうところでも出会いがあるかもしれないですね。
それでは、最後。
じゃじゃん。
「1849」年?
えーと、これは今世の中に出回っている「ぶんじ」の数。
正解です!
1849枚。
これは、どこに出回っているのかと言うと…。
2問目に出てきた「登録している方」が持っている分と、ぶんぶんウォークで「国分寺のいいところ」を書いてくださった方にお渡しした分、それから「ぶんじ」を使える店舗やイベントなどで使いたいという店舗や取り組みにお渡ししている分の合計、ということですね。
後は、運営メンバーも持ってるね。
そうですね。
このプロジェクトの運営費用としてそれぞれが出資し、それに見合う額の「ぶんじ」を持っています。



店舗での利用のほかにも、凧上げや料理教室で。
使い方はただいま開拓中です。

実際には、どんな風に使われているのかというと。
そうですね。たまにお店で使ってくださる方がいたり。
あとは例えばこの間、トリさん(運営メンバーの斉藤さん)が企画した凧作りワークショップとか。
あとは、「ぶんじ」を手にした方から、お料理教室の参加費として「ぶんじ」を受付けたい、
という話もあったよね。
まだまだぜんぜんこれから、という感じですね。
探したり、作ったり。



「みんなが考えている“地域通貨”って何?」

何か進んでいることや、気になっていることはある?
ぼくはこのプロジェクト自体、途中から仲間に加わったのですが、ぶんぶんウォークの前におこなわれていた地域通貨のミーティングでは、当初「何のために地域通貨をやるのか」ということが話し合われたそうなんです。でも、結局何かひとつに目的を決めるのではなくて、いろいろなことを受け止められる存在でありたいとスタートをしたと聞いています。でも、今でもその議論は何回か出ていて。「地域通貨って何なの?」みたいな話は未だに続いている、みたいなところがありますね。
イマダに、ね。
ぼくは「なんで地域通貨なの?」と友だちにも聞かれることがあるんです。
それがきっかけでいろいろ考えてみたんですけど、今は必ずしも地域通貨じゃなくてもよかったのかも、
と思うんです。
どういうことかというと、定期的に顔を合わせて「地域通貨ってなんだろう」って話し合うことで、たとえそれが失敗したとしてもつながりは残るのかな、と。みんな地域通貨を通して、まちをどうよくしていきたいのかを考えていて、国分寺が好きな人が多いので。
たまたま地域通貨だった、みたいなこと?
もしこれがお祭りだったとすると、短期集中になる。
そうではなくて、うねうね考えてきたというのが、よかったのかなと思います。
今田くんの話を聞いて、やり方がある程度決まっている何かを、みんなで型を継承しながらつないでいくということのすばらしさがある一方で、それとは別に、なんだかよくわからないものを、それが何なのか・どんな表現をするのかも含めて、試行錯誤していくことを続けていくことのすばらしさもあるなと思いました。しかも期間が区切られていない中であーだこーだやっていく、そこから生まれてくる何か、があるのかもと思いました。そうだったらいいね。



「ぶんじ」のこれから。キーワードは「まちあるき」と「農業」?

じゃあ、どんなことがこれから起こりそうですか?
ぼくは、「まちあるき」と「農業」にすごく期待しています。
まちに出ると歴史も崖線もある。
ぼくも以前一度まち歩きをして、まちに対する居心地が変わってきたんです。
じじくさいって思う人もいるかもしれないけど、歩けばまちが変わるというか。
まちがかわる?
まちの見え方が変わって、結果まちが変わっていくというか。
可能性があるかなって、まちあるきには思っています。
歩くことで、世代間のつながりができてきたり、何か引き継いでいくことができたらいいなとも思います。
地域通貨やおさんぽ隊、農業を通じて、そういうこともできたらいいなと思っています。
思いもよらぬ話が聞けてよかったです。こういう話をみんなとしたいね。
そういう話でていたし、じゃあ、次やりたいことは「飲み会」って書いておこうか。
結局はそこですか、みたいなね笑。



(by かわかみ&いまだ)